リンナイのフロントオープン食洗器でを使い始めて半年が経ちました。後悔してるかって?
してます。すごい後悔してる。検討にも時間をかけて、お金もかけて、自分でも納得して選んだはずなのに使うたびに「ああ…やっぱりミーレにすればよかった」って思うのが辛いです。
せっかく新築した家で、リフォームしたキッチンで、そんな思いをみなさんにはして欲しくないんです!この記事ではリンナイフロントオープンにして後悔している理由、ミーレにすればよかったと思っている理由をお伝えしていきます。
リンナイフロントオープン食洗器で後悔している私の食洗器使用歴
どうして後悔しているか知っていただくために、私の食洗器使用歴からお話します。
私と食洗器の出会いは7年ほど前。結婚後暮らし始めた家にビルトインされていたのが、リンナイ製のスライドオープン式食洗器(いわゆる縦型)。サイズは標準(いわゆる浅型)。
結婚して初めて出会った食洗器くん。衝撃でした。
「え?汚れた皿を入れればいいだけ?手荒れしないんだけど……(感動)」
新婚のお花畑も加わって「これなら私、主婦業がんばれそう」そんなキラキラな毎日でした。
しかし子どもが生まれると日常は激変。夫婦2人なら収まっていた夕食の食器も入らなくなります。
そもそも子どもの世話や復帰した仕事で家事をやる時間、も自分の体力もどんどん削られていきました。そのころ私はこんなことを感じるようになります。
「全然入らねーな、この食洗器。」
「予洗いと入らなかったものの手洗に結局30分以上かかってるんですけど…」
「そもそも予洗いってなに?ここまでキレイにしてるならさらに食洗器入れる意味ある?」
子どもの寝かしつけの後、眠い目をこすりながらキッチンに向かう私の心は荒んでいきました……。
私がリンナイのフロントオープン食洗器にした理由
そんな私が今なぜ、リンナイのフロントオープンを使っているのか。それは、2人目が産まれ手狭になり、家を建てて引っ越しをすることになったからです。
家を建てることになったとき、私は思いました。
「次はミーレにしよう」
新築住宅の設備を調べるなかで「ミーレ」というドイツ製の食洗器を知った私。
「え?予洗いしなくていいの?」
「え?幅60センチ?3段ラック?1日分の食器が1度に入るの?」
……控え目に言って最高やん。うん、絶対ミーレにしよ。
そう心に決めた私。ミーレが高額なのは知っていました。
でもこのときは「私の貯金はたいてでもミーレにしよ」
そう思っていました。
でもやっぱりぶち当たったのは価格の壁。新築を建てていると一般に、当初予算からどんどん値上がりしていきます。そして最初は間取りなど家の基礎となる大きな部分に費用を当てていきます。キッチンやお風呂、トイレ、洗面台などの住宅設備を決定するのはその後。
……そう、そのころにはどう頑張っても、ミーレの高額予算を捻出できないお財布事情に。
でも今なら、ローン増額してでもミーレにしておけと言いたい!
当時の私も相当迷いました。でも
- ショールームで見たリンナイフロントオープンが思いのほか使いやすそうだった。
- リンナイフロントオープンがメーカーオプションになっているTOTO製のキッチンの標準設備がまあまあよかった。
- 工務店のインテリアコーディネーターの人に意見を聴いたら「メンテナンスが安心なのは日本製」と言われた。
- 当初予算から値上がりしすぎていて、少しでもコストカットしたい気持ちに傾いていた(コレ、一番大きかった)。
- 旦那が「たかが食洗器に30万払うくらいなら、おれが洗ってやる」と言った。
以上の理由から、リンナイフロントオープンに決定しました。
リンナイフロントオープン食洗器を実際に使ってみた感想
リンナイフロントオープン食洗器に決めてから、家が引き渡しされるまでは特に後悔することもなく「フロントオープン食洗器楽しみだな♡」「いっぱい入るかな♡」「前に使ってたのは10年前のだし、今のリンナイ製は洗浄力もきっとよくなってるはず♡」とワクワクして待っていました。
そして、実際に引き渡しされ、使ってみると…
正直、いいところもいっぱいありました!やっぱりリンナイ製すごい!と思いました。具体的にどんなところか、解説していきますね!
- スライドオープンに比べて圧倒的に入れやすくなった。
- 量もだいぶ余計に入るようになった。
- 洗浄力もUPしてる気がする!
- 結果時短につながった!
- 宣言通り旦那が洗ってくれること増えた♡
普通に考えればコスパにも優れたいい食洗器だと思うんです。SNS等でクチコミを調べたところ多くのユーザーさんはこの食洗器にとっても満足していました。
それでもやっぱりミーレにすればよかった(涙)その理由
そして本丸の「よくないと感じるところ」ですが、これが全て「ミーレにすればよかった理由」にもなっています。
容量大きくなったけど、やっぱり入りきらず手洗い発生
以前使っていたリンナイのスライドオープン(標準タイプ)に比べると容量は各段に大きくなったとはいえ、やはり全部入らない問題は解決しませんでした。
フロントオープン RSW-F402CA | リンナイ(標準) RSW-405AA | リンナイスライドオープンG 4720 SCU | ミーレ45㎝ G 6620 SCU | ミーレ60㎝|
食器収納点数 | 8人分(56点) | 5人分(40点) | 7人分(51点) | 12人分(84点) |
1回あたりコスト 水道代+電気代 | 31.7円 水道3.1円、電気28.6円 | 23.5円 | 25.39円 水道2.19円、23.2円 | 25.35円 水道2.44円、電気22.9円 |
希望小売価格(税抜) | 207,300円 | 147,500円 | 298,000円 | 310,000円 |
以前使っていたもの(と同等サイズの現行製品)は入る食器が40点なのに比べ、リンナイフロントオープンは56点。確かに夕食の食器に限れば4人家族の分が入るようになりました!これは大きな進歩です。でも本当に入れたかったのは、油汚れで洗うのに手間や時間がかかるフライパンやお鍋。こちらは完全にアウト。
しかしSNSを見ると食器の少ない家庭なら4人家族でも調理器具まで入れている方もいて、これは家庭によると思います。
我が家の場合は、ミーレ60㎝であれば、鍋やフライパンまで完全に入れることができそうです。それだけでなく、現在は夕飯の支度の前に朝&昼の分を回し、夕食後にもう1回回す、1日2回稼働ですが、ミーレなら稼働回数も1回に減らせそうです。
リンナイフロントオープン食洗器はやっぱり予洗い必要
これは日本製の食洗器全般に必要なことですが、汚れがべったりこびりついた状態での使用は想定されていません。目立つよごれはざっくり落としてから入れる必要があります。そのためにわが家ではどうしているかと言えば、スポンジでこすりながらザーッと水で流しています…。ぶっちゃけもうこの時点で8割方汚れは落ちています。厳密に言えば、水で洗えば油のベトベト汚れなどは残りますが、お湯で洗えばそれすら気にならないです。
あとはさっとすすぎ洗いをすれば完了、という状態で食洗器に入れています。こうなると「いやだから、そもそも食洗器導入する意味って何なのよ」とつのるイライラ……。洗剤は使っていないので※手荒れはしませんが、冬になればお湯は使うので光熱水費も気になります。各社から食洗器を1回稼働する際のランニングコストが公表されていますが、おそらくこれには予洗い分は入っていません。
※洗剤の泡が少しでも食洗器に入ると故障の原因になるので、予洗いに洗剤を使うことは推奨されていません。
そもそも時間が経過してカピカピに固まってしまった汚れは一度の水洗いでは落ちないので、食洗器には入れず、洗剤を使ってさらに念入りに洗っています。
しかしミーレなら、このイライラすべて解消されるらしいのです。
“ミーレビルトイン食器洗い機は、予洗いは必要ありません。
少ない水でも汚れを落とすスプレーアーム、最高75℃の高温洗浄、汚れの程度に応じてプログラム工程を調整するオートセンサーなど、1929年ヨーロッパで初めて食器洗い機を開発したパイオニアとして磨き続けた技術で、高い洗浄力をお約束します。” Miele Japan公式ホームページより引用
また、ツイッター等の口コミなどを見ると以下のことがわかります。
- センサーが汚れを感知して温度を管理しているので、予洗いすると逆に洗浄力が落ち、庫内に汚れがたまって故障の原因になる。
- 予洗いしない方が故障なく結果的に長持ちする
- カレーなどのこびり付いたしつこい汚れも予洗いなしでOK
こうなるといくらリーズナブルとはいえ日本製の予洗い前提システム、本当に謎ですよね。そもそも世界に誇るはずの日本の技術力があってもなぜ予洗が必要な食洗器しかつくれないのか疑問です。
入れやすくなったはずなのに、やっぱり入れにくい!
箱型の洗浄機の底から順に入れていくスライドオープンは難易度の高いパズルのようで、何度も入れ直したり、うっかりスプーンなどを底に落としてしまうと、一旦全部出したり、洗い物を入れるだけで毎回イライラしていました。
フロントオープン式はそのあたりの使いにくさは見事に解消。各段に入れやすくなったのは間違いありません。
それでもなおやっぱりイライラはあって…
特に、この下段の大皿を立てるためのラックが毎回倒れてきてイライラ…。さらにこのお箸などカトラリー類を立てるケースが細長くて入れにくくてイライラ…手元が狂ってよく底にスプーンを落としてしまいます。
さらにフロントオープンタイプにはオプションで「かよいかご」というのがついていて、シンクに置いて洗いかごのように食器を入れて、そのままひょいと上段にセットできるようになっているのですが、食器を立てやすくする棒が邪魔で入れるものが制限されるので使い勝手が悪く、また移動させるときに水がポタポタ垂れて床が濡れるので、わが家では使うのをやめてしまいました。
ミーレなら、ラックが3段に分かれていて、大皿や鍋、フライパンなど大きなものは下段、小鉢やグラス類は中断、カトラリー類は一番上の段に並べて入れられるので、イライラしなくてすみそうです。さらに、それぞれの段ごとに水を噴射するアームがついているので、SNSでクチコミを確認した限りでは、けっこう適当に詰め込んでもしっかり洗ってくれるようです。
結局費用の差、回収できたんじゃない?
こうして、両者の差を確認して改めて今かんじること。それは、費用の差は、「予洗い」のコストを考えれば長期的には回収できたんじゃないかということです。
改めてわが家の場合の見積金額を確認してみました。
・リクシル:ミーレ45㎝でのオプション価格(本体代金のみ60㎝ではなく45㎝で見積もりとってました) 380,000円(税抜き)
・TOTO:リンナイ フロントオープンのオプション価格 203,000円
その差 177,000円
手洗いのコストをどれくらいで考えるかによりますが、リンナイのカタログにある1回の手洗いにかかるコスト61.5円を参考にしてみます。ちなみに、国産食洗器の対応年数は10年、海外製は20年と言われていますが、ここでは10年の使用として計算してみます。
“●手洗い:洗い桶に40℃のお湯10Lをためて洗った後、毎分6L・12.8分間すすぎ洗いした場合”
とのことなので、予洗いということで1/2の時間として、32.55円で1日2回×365日を10年間使った額は
年間22,447.5円×10(年間)=224,475円
うん、やっぱり元取れた。ミーレ60㎝と45㎝の差額は希望小売価格で1~2万(メーカオプションでもせいぜい3~4万でした)ですので、60㎝を導入していても元は取れた計算です。さらに買い替えなしで20年使ったとしたら……
悔やまれてなりません!
金額もさることながら、予洗いにかける時間を大幅に短縮でき、子どもとゆっくりすごしたり、自分のための時間に充てることができたんじゃないかと感じています。
また、予洗い不要、大容量の海外製食洗器はミーレだけだはなく、もっとリーズナブルな機種もたくさんあり、そちらを検討してもよかったなと思っています。
正直、お金がたまったらミーレに入れ替えたいと思っているのが現状です。ビルトインの場合、45㎝→60㎝への変更はちょっと厄介そうですが、実際の事例がありました!
ただ、見た目にもバランスよく、使い勝手も考えて取り付けるにはやっぱり新築かキッチンの入れ替え時がよさそうです。
実際にリンナイを使って感じた「こんな人には向いている」
いろいろデメリットばかり強調させてしまったリンナイのフロントオープンですが、ミーレと比べなければコストパフォーマンスが高い、とてもいい製品だと思います。我が家のように、一度他の食洗器を使ったことのあるユーザーではなく、初めて食洗器を使う人にはただただ素晴らしさだけが実感できるのではないでしょうか。
そこで、リンナイのフロントオープンどんな人や家庭に向いているかについて考えてみました。
- いままで食洗器を使ったことがない人
- 家族が2人程度の家庭
- 3~4人家族でも使う食器の量が少ない家庭
- 今現在、国産のスライドオープン式を使っていて不満がない人
- 今現在、国産のスライドオープン式を使っていて予洗いが負担じゃない人
以上の場合は、リンナイフロントオープンを導入するメリットは充分にあります。導入費用が抑えられる、故障など万が一のことがあった場合のメンテナンスに安心感があるという点は大きいと思います。
まとめ:リンナイフロントオープンもいいけど迷っているならミーレに!
長い記事になってしまいましたが、結論をまとめると
- リンナイのフロントオープンかミーレで迷っているならミーレに(60㎝)!
- 費用の差はランニングコストで回収できる
- 食洗器未導入や2人家族ならリンナイフロントオープンでも充分満足できるはず
以上です。この比較が、食洗器を検討中のみなさんのお役に少しでも立てばうれしいです。