SNSやネットで「2025年7月5日に大災害が来る」という話が広まる中、その元になったのが漫画家・たつき諒さんの予知夢。
実は、たつきさんの夢日記には“その日が来た後”の世界も描かれていたのをご存じですか?
本記事では、夢日記に書かれた「その後の行動」「復興の様子」「希望のメッセージ」など、知られざる視点をネタバレ形式で紹介します。
予言に怯えるのではなく、「備え」や「前向きな選択」に変えていくヒントになれば幸いです。
※この記事は、予言を盲信したり不安をあおることが目的ではありません。信ぴょう性や事実関係を冷静に見つめながら、「備えること」の大切さを考えるものです。
この記事でわかること
- たつき諒さんの予知夢で「2025年7月5日」に何が起こるとされているのか
- SNSやスピリチュアル界隈で広がる“7月5日説”と人々の反応
- 的中率や信ぴょう性は本当にあるのか?冷静な視点での検証
- たつきさんが夢で示した「津波後の備えと希望のメッセージ」
- 南海トラフ地震と共通する防災対策と避難のヒント
たつき諒とは?プロフィール 予言の的中率、信ぴょう性は?

- ペンネーム:たつき諒(りょう)、竜樹諒
- 職業:漫画家
- 本名:非公開
- 性別:女性
- 生年月日:1954年12月2日(70歳)※2025年6月現在
- 出身地:神奈川県(横浜市在住)
たつき諒さんは漫画家で、1975年に『月刊プリンセス』(秋田書店)、「郷ひろみ物語」でデビュー。代表作に『人形物語』『時の中の少女』『水色の航空書簡』『タージ・マハル廟のあるまち』ほかがあります。
たつき諒さんは、夢で見た未来の出来事をもとに1999年に『私が見た未来』という漫画を発表しました。こちらは1994年~98年に雑誌『ほんとうにあった怖い話』『恐怖体験』に掲載されたものをまとめたもの。
内容は「作者の夢日記が現実の出来事と一致した」ことについて漫画で描かれていました。
その表紙に書かれていた「大災害は2011年3月」という言葉が、後に起こった東日本大震災を予知していたと、当時大きな話題となりました。
夢日記はマンガ家としてデビューして間もない1976年ごろから記録し始めたそう。
同書の中では、これ以外に
- フレディ・マーキュリーの死(亡くなる15年前に、“流行り病で死亡”の夢)
- ダイアナ妃の死(亡くなる5年前の同じ日付にDAIANAという文字と女性が出てくる夢)
- 誘拐事件や殺人事件
など実際に起こった出来事と符合した事例が描かれており、こうした事例から、「この人の夢は本物では?」と、その予知内容に信ぴょう性を持たせているのです。

たつき諒さんの予知夢の的中率ってどれくらいなのかな?90%っていうのも見ました



夢日記の内容と、実際の出来事がどの程度一致していたのかを数字で検証した記録はありません。
それに、たつきさん本人が「的中率」について語っているインタビューや記述も、私が調べた限りでは見つかりませんでした



そうなんですね…。でも東日本大震災とか、ダイアナ妃のことは当たってたって聞きました



確かにいくつかの出来事は「結果的に当たっていた」とされてます。
でもそれだけで「的中率90%!」とは、ちょっと言いすぎかもしれませんよね
【ネタバレ】たつき諒の2025年7月5日の災害予知夢の内容
【ネタバレ①】2021年版『私が見た未来 完全版』での予知夢内容は大津波?
たつき諒さんは、2011年の予言的中が話題になったことを受け、2021年には新たに加筆された『私が見た未来 完全版』を刊行。
そこに描かれていたのが、次のような“予知夢”です。
こちらはマンガではなく、文章と実際にたつきさんが記録している夢日記の写真で紹介されています。
- 2025年7月、大津波が襲う夢
- 場所は日本の南側、フィリピンとの中間あたりの太平洋の海底がポコンと破裂(噴火)
- 震源地は北は日本・西は台湾・南はインドネシアのモロタイ島・東は北マリアナ諸島を結ぶひし形のエリアの中心
- 太平洋周辺の国に大波が押し寄せる
- 津波の高さは東日本大震災の3倍はある?南海トラフどころではない
- 津波の衝撃で陸地が隆起し、香港から台湾、フィリピンまでが地続きに
- 2匹の竜が震源地に向かっていく映像が見えた
また、この夢を見た日付が2021年の7月5日4時18分であったことから、大災害が起こるのが2025年の7月5日なのではないかとたつきさん自身も書いています。
※最新の報道ではたつき諒さんご自身は日付の特定を否定しております。


【ネタバレ②】1996年発表の漫画でもすでに予言していた大津波の夢の内容
また、大津波についてはたつきさんは10代のころから何度も夢に見ていたそうで、同書の中で1996年に発表したマンガとして、次のように描いています。
- 時期は夏(半袖を着ている)
- 海の水が突然消え、ものすごい地響きとともに押し寄せる津波
- 逃げ惑う人々の声
- 目を覚ますと湿った部屋で時計の針が5時で止まっていた
こちらは2011年版にも掲載されていることから、東日本大震災を予知したのではと話題になった内容です。ですが、たつきさん自身は、この大津波の夢は、2025年7月に起きる津波に関係しているのではないかと、述べているのです。
また、これ以外にも時期や大津波との関連には言及されていないものの、同書の中には、
- 富士山の大噴火
- 2つの大きな地割れ
など大きな災害を思わせる予知夢も書いてありましたが、実際に起こる時期やこの大津波との関連については言及されていません。
【重要】津波後の行動まで予知されていた?夢日記から読み解く備えのヒント
2025年7月5日の予知夢は、津波そのものだけでなく、「その後、どう動けばよいか」まで描かれていたとされています。
たつき諒さんが夢を見た直後に夢日記へ書き残したメモには、まるで防災マニュアルのような具体的なアドバイスが並んでいます。
ここでは、その内容を3つの視点にわけてご紹介します。
夢のあとに書かれた「避難の具体策」とは
たつきさんは夢の直後、「津波はすぐにおさまる」としたうえで、とにかく素早く高台へ避難することが大切だと記しています。
大切なのは、あらかじめ準備しておくこと・訓練しておくこと。それさえできていれば、大きな混乱や困難にはならないというメッセージです。
また、避難にあたっては、特に以下のような配慮が必要だとしています。
- 高齢者や障がいのある人は自力での移動が難しいため、自治体や国による車・バスなどの支援が必要
- 車いす対応の車両や移送手段の確保と訓練も欠かせない
一人ひとりの備えだけでなく、社会全体で助け合う仕組みや準備が必要だという視点が印象的です。
準備しておくべき物・訓練・復興への視点
夢日記には、避難時・避難後に必要な物や考え方についても具体的に書かれています。
- 避難時は、薄手のタオル・最低限の着替えなど軽装で。荷物は少なくてもOK(津波はすぐ引くため)
- 学校や避難所では、食料と水をしっかり備蓄しておくことが重要(とくに「水」が何度も強調されている)
- 家に戻れるのは数日後とされているが、すぐに生活できる状態ではないため、掃除用具など復旧用品も必要
- 自宅に戻った後の食料や水も、国や自治体が備蓄し、復興に備えておくべきとしています
また、謎めいたキーワードとして「デュアラー」という言葉も登場。
意味は明かされていませんが、一般には「デュアルライフ(二拠点生活)を送る人」のことを指します。コロナ禍でも注目されたライフスタイルで、確かに生活拠点を地方に持つことはいざという時のリスクヘッジに役立ちますね。
「町も人も、以前より綺麗になる」希望のメッセージ
この夢日記で何より印象的なのは、最後に書かれたこの一文です。
「町も人も皆、以前より綺麗になる」
災害のあとには不安や悲しみがつきものですが、たつきさんの夢は、ただ恐怖を伝えるだけでなく、“その後の再生”や“希望”のビジョンまで描いているように感じられます。
「津波のあとのことを考えて行動すると良い」──
この言葉からは、ただ逃げるのではなく、“戻ってからどうするか”までを含めて備えてほしいという思いが伝わってきます。
この災害の後は、悲惨なものではなく「ものすごく輝かしい未来が見えている」とも書いていますので、そんな未来に向けた行動につなげたいですね。
SNSや都市伝説界隈でも広がる「7月5日説」
2025年7月5日が近づくにつれ、SNS上では「旅行をキャンセルした」「外出予定を変更した」などの投稿が目立ち始めています。
「小さい子がいるので、ディズニーは延期にしました」
「家族で備蓄だけは済ませておこうと思います」「7月5日は予定を入れないでおこうと思います」
不安を感じる人の声は少しずつ広がり、「ホテルや航空券のキャンセルが増えている」といった情報も散見されます。
また、こうした“予知の日”をめぐっては、スピリチュアル系や都市伝説系の発信者の間でも注目が集まっています。
- 「太陽フレアが最大化する」
- 「7月5日は地球の波動が変わる日」
- 「心の時代の入り口」
- 「集合意識が変化するタイミング」など
もちろん、これらは科学的な裏付けがあるわけではありません。
ですが、こうした声が共鳴し合うように広がっていること自体が、現代の人々の“不安”や“変化への感受性”を映し出しているようにも見えます。
重要なのは、
予言を鵜呑みにするのではなく、「自分でどう考え、どう備えるか」を選ぶ姿勢。
SNSでもスピリチュアルでも、情報は情報として、
“未来のヒント”としてうまく取り入れていくことが大切です。
2025年7月、実際に何が起きるのか?【信ぴょう性を冷静に考察】
2025年7月に大津波が起きる――
これはあくまで「予知夢上の話」であり、信びょう性や現時点で科学的な確定情報はありません。
事実、最近になって気象庁長官も、この説を、
「現在の科学的知見では、日時と場所、大きさを特定して地震を予知することは不可能」「そのような予知の情報はデマと考えられるので心配する必要は一切ない」
引用:YAHOO!ニュース
と表明しています。
しかし、たつき諒さんの予知夢では、今回の大災害は南海トラフ地震とは発生位置が異なるものの、その規模は南海トラフを上回る可能性があるとされています。
南海トラフ地震への備えと同様の防災対策が役立つ点は共通しているため、日頃からの備蓄や避難場所の確認など、基本的な防災準備は非常に重要です。
政府の想定では以下のように警戒はされています:
- 南海トラフは30年以内に70〜80%の確率で大地震発生と予測
- 発生すれば最大マグニチュード9クラス
- 津波・停電・インフラ崩壊も想定範囲
→【気象庁】南海トラフ地震で想定される震度や津波の高さ
つまり、「2025年7月」はあくまで一つのきっかけに過ぎません。予言に怯えるより、防災意識を高める材料として捉えるのが賢明です。
トカラ列島群発地震との関連は?
2025年6月21日以降、トカラ列島付近で群発地震が発生しており、7月3日16時13分頃にはトカラ列島近海を震源とするマグニチュード5.5、最大震度6弱が観測されています。
こちらはまだいつ終息するのか専門家でも予測できず、当面の間警戒が必要とされています。
たつきさんが予測した7月5日の直前に発生している点、予知夢にある震源地と微妙な距離であることから、預言はこのこと?と関心が高まっていますが、明らかになっている専門家の見解をまとめると、
- マグニチュード7になるような可能性は低いと予測
- フィリピン海プレートの周辺の活動が活発になっているということであるから、南海トラフも間接的に影響を受けている可能性はある
参考:YAHOO!ニュース
とのこと。
今後も注視し、新たなことが分かれば本記事でも追記していきたいと思います。
今できる防災準備|不安に振り回されず「備える」選択を
いざという時に慌てないために、まずは家庭での備蓄から始めましょう。
- 飲料水(1人1日3リットルを目安に数日分)
- 食料(缶詰、レトルト食品、非常食など)
- ライト・携帯充電器・電池
- 応急手当セット、常備薬
- 貴重品の準備(保険証・通帳のコピーなど)
また、家族で災害時の連絡方法や集合場所を話し合って決めることも重要です。
「怖がる」のではなく、「備えて安心」を目指しましょう。
備えが整うと、不安は自然と軽くなります。
避難場所や具体的な準備はこちらもチェック
具体的にどこが安全なのか、どのような避難行動が効果的かについては、
こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ|予言を信じる・信じないより「備える」ことが大切
たつき諒さんの「2025年7月の予言」、東日本大震災のこともあり、確かに心配してしまいますよね。でも私はこの予言の「備え」を呼びかけているところに、本当の意味があると考えています。海と火山に囲まれ、大雨や台風の被害も頻発する日本に住んでいたら、地震や津波に限らず災害はいつ起きてもおかしくありません。
- 家族と防災について話す
- 避難グッズの確認をする
- 正しい情報を定期的にチェックする
“予知夢”に怯えるだけでなく、それをきっかけに「今できること」を考えることが、最も現実的な対策ではないでしょうか。
たつき諒さん自身も、自分の予知夢やそれを発表した書籍には、「大災害に備えて、準備すること」を伝える役目があるとおっしゃっています。
私もこれを機会に、自宅の備蓄品を見直してみました。みなさんにとっても、災害に備えるための機会になれば幸いです。